風邪症状や健康に関するご相談窓口を開始します。
コロナウイルスには目下治療薬がありませんが、これはインフルエンザとて同じです。毎年変わるインフルエンザも、薬を飲んでも数日高い熱が続き、大抵は治ります。しかし、肺炎や呼吸不全で亡くなられる方は依然として存在します。
大事なことは、稀に起こる肺炎や呼吸不全(呼吸苦を訴え、酸素飽和度が低下し、酸素投与が必要な場合)の兆しを見逃さず、呼吸管理を開始する判断をすることです。PCR検査が1回陰性だから、全て安心なわけではありません。医学的アドバイスを受けながら、身体の変化をチェックしていくことが肝要です。
とりわけハイリスク(糖尿病、肝硬変、癌、プレドニン、免疫抑制剤内服中など)の方、高齢の方は、発熱や免疫反応が生じにくく、訴えも乏しいため、周到な観察と判断こそが現時点では最も有益と考えます。
厚生労働省、各学会の情報を収集し、救命救急センターでの重症感染症の治療経験を踏まえて、私なりの対応をして参ります。
1)個々の病歴、状況により、観察ルールをカスタマイズする
2)遠隔にて連続して観察とアドバイスを行う(オンライン相談)
3)状況により投薬、往診、保健所への検査依頼、病院紹介を行う
理事長 木村 眞一(医学博士・救急科専門医)